2010年7月28日水曜日
洪水と香水。
福建省の陳海明くんと話をしていると、知らず知らずのうちに、中国語と日本語の発音の違いの勉強をしていることに気づく。彼は福建語と北京語と日本語が喋れる訳で、3ヶ国語を操るごく普通の中国人なんだけど、洪水の「こうずい」って濁る読みが分からなくて「こうすい」って発音をしていた。彼に英語が分かれば洪水はFloodで香水はPerfumeのことだよと説明がつくのだけど、それは駄目。私も中国語で香水って言えないもんだから、さてさて困ってしまった。
うーん。待てよ。頭を高速回転させて考えた刹那、分かりやすい伝え方が口をついて出た。
2人の共通の知人であるバングラディシュ人のモビン君の腋臭を例に出し、「モビン、ワキガ、ワキガ、モビン」と喋ったら、香水の意味が、即、通じた。モビン君は最近結婚してお洒落になったためか、日本での環境に適応したためか、腋の下に香水をつけるようになっていた。なので、そのことを知っていた陳海明と私の間での共通認識として、モビン・イコール・ワキガのイメージが非常に判りやすく、ジャストフィットしたのであった。
「OK!香水、ワカリマシタ。洪水もワカリマシタ」。洪水の水の発音が濁ることと、香水は臭い消しであるとゆーことの2つをセットで覚えるから、これは効率がいいよ。リャオブーチー(素晴らしい)。
ともあれ、中国人の大部分が2ヶ国語から4ヶ国語は喋れるってゆー事実に着目してもらいたい。翻って我々日本人は何ヶ国語が喋れるだろーか?
蛇足だけれど、日本に来ているバングラディシュ人の9割は裕福な家庭の子弟である。これは中国人と異なる特徴だ。彼らは母国語のベンガル語、隣国インドのヒンディー語、英語、日本語、アラビア語(コーランがアラビア語表記のため)が話せたり、読めたりする。苦手意識ってゆーか、最初から上手く喋ろうと思わない程度のいい加減さで学習するので、案外、マスターできてしまう。
日本人も海外に出て行く必要に迫られなければ、外国語を習得できないんじゃーないかなって、憂慮してるよ。
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