昔、旭川勤労者山岳会に所属していたころ、会報の「ヌプリ」を編集していた時期があった。当時の旭川労山は、なんとなくまとまりがあったのだが、結局、内輪もめがあり、分裂してしまった。主力メンバーは倶楽部イコトンテとゆー山岳会を新たに創って現在に至っているけど、これは、自民党と民主党の関係に似ているねー。私は現在も、旭川にある倶楽部イコトンテに所属していて、この山岳会のメンバーであることに誇りを持っている。会報が届くと、メンバーの山行報告を見ながら束の間、北海道のことを考える。
6月になると、旭川は午前4時ごろでも明るく、白夜とまではいかないものの、ゴルフは2ラウンドできるしー、登山も朝駆けができるくらいに日中が長い。長い長い冬から目覚めた自然が、急激な変化を見せるのもこの頃だ。
ところで、今日は登山ではなく温泉の話をしたい。
温泉通である絶対条件は、登山経験があることだと信じて疑わない私が、温泉に詳しい人と話すとき、3つの質問をすることにしている。まず1つ目。知床半島のカムイワッカの湯に入ったことがありますか?2つめ。別府温泉の「別府温泉保養ランド」の露天風呂に入ったことがありますか?3つ目。富山県の高天原温泉に入ったことがありますか?
最初の2つは、最早、ポピュラーになってしまったのであるあるって言われても驚かないけど、最後の高天原(たかまがはら)温泉に入ったことのある人の脚力、探究心はこれはもう認めざるを得ないのだ。JR富山駅からバスで2時間10分の折立停留所から歩いて6時間で太郎山、さらに薬師沢小屋まで3時間、続けて大東新道B沢を4時間往き高天原峠、そこからヤケクソ気味に前へ、高天原温泉までは1時間半を要する。水晶岳を見上げる格好に位置する、この高天原温泉までは悪路を歩いて15時間弱かかるのだ。片道でだよ。行けるもんなら行ってみろの世界だな。
話が脱線しちゃったので、写真のカムイワッカの湯に戻る。秘境とは言え、この滝壺の湯に浸かることは容易だ。車でそこまで行けばいいだけだからな。沢登りの初級篇をこなせれば、沢靴は必要なく、慎重に進めば天然の酸っぱい湯にあやかれる。世間一般の温泉通と自称する人たちは伊豆半島の温泉には全部入ったとか、離島の露天風呂に浸かったとかを自慢げに、のたまうけど、温泉っていろんなところに行って、比較してみるのが面白いしー、見聞だって広がる広がる。
あと、最後に、別府温泉保養ランドの巨大な白い泥湯は極楽気分が味わえるからチョーお奨め。身体が浮き上がる無重力状態をご堪能あれ。とりとめのない話になっちゃったけど、以上だよ。
0 件のコメント:
コメントを投稿