2010年6月23日水曜日
琴光喜。
トヨタ自動車相撲部監督の次男で高校2年生のとき、高校横綱、日大生のときはタイトルを総ナメにした琴光喜が窮地に立っている。日大同期の高見盛とともに絶大な人気を誇り、松戸の佐渡ヶ嶽部屋の至宝でもある。以前、歌舞伎町のキャバクラで飲み過ぎ、路上で寝ているところを週刊誌に撮られたりしたことは、ご愛嬌で済んだが今回は最悪、廃業の可能性も出てきた。
しかし、私は、琴光喜を助けたいと考えている。
飲む、打つ、買う。これ、相撲取りとしては、ごく普通の、日常生活の一部ではないのかと思う。話は飛ぶけど、たとえば政治とカネ。これだって過度でなければ必要悪として容認すべきであるはずだ。それぞれの職業に応じてガイドラインとゆーか、許容範囲を設けないといけないことは明白なのに、マスコミは十束ひとからげに悪の烙印を押し付けてしまう。確かに、こーいった事件をフィーチャーすれば、読み物としては面白くなるし、部数も多少は伸びる。しかし、その倫理観を高らかに掲げたところで、果たして何の意味があるのか?例えば、小学校の先生が児童に性的暴行を加える。これは死刑で良い。鮨屋の親方が鼻クソをほじくった手で寿司を握る。これも死刑だ。でも、勝負の世界に生き、過酷な闘いを強いられている相撲取りから、飲む、打つ、買うの楽しみを剥奪してはいけないのではないかって思う。間違っているだろうか?
把瑠都や豪栄道を苦手とする愛嬌のある大関。もちろん日本人の最高位だから、成績によっては横綱への最右翼でもある琴光喜。佐渡ヶ嶽部屋の朝稽古で、少年力士に優しく指導していた琴光喜。表舞台から抹殺するようなことだけは避けてもらいたい。彼に化粧回しを贈ったデビ・スカルノに権限がないのは承知しているが、ファン代表として愛子親王の恩赦を、なんとか宮内庁が取り付けてマスコミに垂れ流してもらえないだろうかと祈る今日このごろである。窓の外は雨。雨降って地固まるってな落としどころを期待してるよ。
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