ライオンの口。

人形町のマンションの玄関に設置されているこのライオンの口からはお水が出てるだけなんだけど、シンガポールのマーライオンを連想してしまうよ。でも、顔は向こうの方が男前だなぁ。我が家のお風呂の壁にこーゆー蛇口があって、福島市にある高湯温泉「安達屋旅館」（宣伝しておきましたよ、社長）の白い硫化水素泉が出てきたら、幸せな気分になるだろーなー。アイラ島のラフロイグとか、ニッカの余市蒸留所のシングルモルトが出てきても嬉しいし、冬場は灯油を口から出してくれると、もっと暖かく過ごせただろう。

欲が出てきた。もし仮に、家にあるこのライオンの口から、とめどなく５００円玉が出てきたらどうなるだろう。このライオンの所有権を巡って、妻のベラとの間で大規模な戦争が始まることは必至だ。外敵に備えて、家のセキュリティも、新たに業者を呼んで導入せざるをえない。セコムとアルソック、どっちが強そうだろう？そのうち、夫婦揃って働かなくなるかもしれないなぁ。息子は大学の講義なんかに出席せず、豪遊をはじめるかもしれない。愛犬ドンキーは餌の質が向上し、食べる量も増えるので生活習慣病にかかってしまうだろう。うーん。複雑だ。

結局、楽して裕福になっても、幸せにはならないってことがわかったので、ライオンの口からお金なんて出てこなくていーや（でもホントは欲しいんだけどねっ）。