子供の頃の漫画に「妖怪人間べム」ってゆーのがあって、べム、ベラ、ベロという3匹の妖怪が人間を助けるために巨悪や悪い恐ろしい妖怪と戦うってゆーストーリーなんだけど、すごく切ないんだなー、これが。べムは、とにかく強い。死に物狂いで敵と闘って、勝ったあとは「怖ろしい相手だった」と呟く。でも、お前の方が怖ろしいよ。ベラは大人の女の妖怪で、「いつになったら人間になれるんだよっ!」と髪を振り乱してべムに愚痴るが、いつも返事はない。ベロは子供の妖怪で、無邪気に人間の女の子に淡い恋心を抱くが、いい感じの時に限って、その子のお母さんがやってきて、「妖怪と遊ぶのは止めなさいっ!何度注意したらわかるのよっ!」と引き離されて、辛い思いをする。
3匹は家族だったのだろうか?べムとベラはベロに隠れて〇〇したりしていたのだろうか?今となっては知る由もない。3匹は人間のために、献身的に尽くすんだけど、最後は気持ち悪がられて殆んど感謝もされず、結局、人間にはなれない。
この、漫画の教訓は何だったんだろう?子供が観ても、将来的な展望は期待できない。いいことをしてもリターンがない。ハイリスクノーリターン。TAKEを期待しないGIVEの積み重ねが彼らにもたらしたものはあったのだろうか?
ちゃんと仕事してるつもりなのに、ぜーんぜん感謝されてない全国のお父さん達は、プチ妖怪人間べムなのかもしれない。今の日本に、窮状があるとすれば、そのへんに問題があるんじゃないのかなー。
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