画家の原田泰治の作品展をやってたので、昼休みを利用して会場である大手町の「逓信総合博物館」を見学してきた。ふるさとの原風景を描く原田画伯の作品はそれなりに良いんだけど、風景の中に点在する人の顔が、全て、のっぺらぼうなので厭になった。皆が絶賛する原田作品だが、おれにはフィットしないことが判った。ちょっとディスアポイント気分で、2階と3階を見学したら、思わぬ収穫が!
写真右の、昔懐かしい公衆電話が2台並んでいたんだ、よーっ。凄い凄い凄すぎる。「うわーっ!久し振りだねー」って、思わず口をついて出てしまった。昭和40年代の後半から50年代の前半にかけて、神戸市内の中学と高校に通っていた頃、家からは掛けられない用件の電話は、10円玉を沢山持って出かけ、街中の公衆電話から掛けていた。当時はケータイやパソコンなんてないから、当然、この2台のお世話になるのが普通であった。
ドキドキしながら、好きな女の子にコクる。いや、コクるなーんて言葉は、当時、なかったなー。
恐る恐る、女の子の家に電話すると、大抵の場合、お母さんが電話口に出るのだが、これがまた本人と声が似てるんだなー、もー。今、思えば、母娘だから当然なんだけど、ガキの頃はそんなことわかってないのと焦ってるのと両方で、お母さん相手に「付き合って下さい!」なーんて言って、怒られたことがあったよ。
この、青く爽やかに澄み渡る空のブルーと、ほのかに甘酸っぱい切ないレモン色の電話機を見ると、当時スキだった女の子たちを思い出す。何故か、テニス部か卓球部の子が多かった気がするよ。
期待して行った画家の作品に失望した直後、古い電話機を見て、すごーく幸せな気分になった大手町の昼休み。
お話に付き合ってくれて、ありがとねぃ!
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