2010年1月13日水曜日

30階。

高層マンションの30階に住んでいるお客様の生活ぶりを見に行った。たのしみたのしみ。
場所は新宿区の防衛省のすぐ隣に位置するハイソなマンションだ。ここにはアッパークラスの人しか住めない。エントランスにいる学校帰りの女子高生も、なんだか賢そうな顔立ちだ。現職の閣僚も住んでいるので、1階出口にはお巡りさんが、手持ち無沙汰に1名立っているよ。入ってみるとホテルのクロークみたいなところに女性が1人。愛想がいい。エレベーター前には扉がもう1つ。セキュリティーも万全ってゆーか、がんじがらめな感じがしないでもない。内部が縦長になっている高速エレベーターで30階へ。早い早い。耳がキーンとならないのはどうしてだろう?なにか細工がしてあるに違いない。廊下は足元が柔らかく、各部屋のドアは赤坂の黒塀みたくシックな感じ。
着いた。「どーも」と言いつつ中へ。室内は広く、大きな窓からは光が充分すぎるくらいに差し込んでいた。30階なのに、不思議と高さを感じさせない。これも何かのカラクリがあるんだろう、きっと。
ご主人も奥様もかっこよく、いつ見ても見栄えのするご夫婦だ。うちとは違う何かを醸し出している。穏やかな笑顔…。ご夫婦は昔、南アフリカ共和国に住んでいた。元々はここのご主人は大手の総合商社にお勤めだったことを、ふと想い出した。
部屋はゆったりと、まったりと、ほっくりとして、時計の針が止まったようでもあった。
小1時間、談笑して建物を出た。外は寒かった。背中に、聳え立つ大きな建物の気配を感じつつ、丸の内オフィスに向かう私であった。
幸せな家庭のつくり方って、どうやったらできるんだろう?

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