2009年4月4日土曜日

涙の粒のミラーボール。

書斎の天井に吊るしてあるミラーボールは下北沢で買った。直径20cmより少し大きいくらいのこの球体に何の意味があるんだろー。ロシア文学なんかを読んだあと、時々、明かりを落として登山用のヘッドランプを頭につけ、ミラーボールに向かって光を当ててみる。暗い書斎で首を上下左右に振り、人間スポットライトになってミラーボールを照らす。天井に反射したブリリアントなモザイクは灯篭のようにキレイ。
学生時代、ディスコが大好きで、新宿のカンタベリーハウスのビバ館、ギリシャ館、ペルシャ館(中は殆ど一緒だったぞ)で踊ってて、飽きたら六本木スクエアビルのネペンタなんかに入り直してた。でもなぁー、老中(高校時代からの友人)、聴いとるけ?元はと言えば、増田のケンちゃんが、高1のとき、神戸のダンシングパブにワシ等を連れてったことからスタートしとんのとちゃうん?
ディスコという呼び方が、まだ定着してるとは言えなかった1975年頃、ダンシングパブというお店が神戸には確実に存在した。みんなで同じ振りをする傾向が強まったのは2年ぐらい後で、その頃になると、筍のよーにディスコがそこらじゅうにできた。
で、ダンシングパブでは、皆がそれぞれ別に、等身大の鏡に向かって恍惚の表情で踊っていた記憶がある。さながら壁に向かって坐る曹洞宗の坐禅のよーな感じかしら。 新しいステップであるとか、手のポーズであるとかは、アパレルメーカーのJUNがスポンサーになってる「ソウルトレイン」とゆー深夜の短い踊りのみの番組で仕入れた。今はそのJUNの品川にある本社に企業保険をセールスに行くようになってしまった私だが、神戸の高架下商店街にあったカフェ「タツヤ」や三宮センター街のブティック「ガロ」へ通った頃のいい感じをこのミラーボールが想い出させてくれるのだ。

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