2010年4月4日日曜日

ジャズの名盤10選。


さっき、「Sax&Brass」ってゆー雑誌を立ち読みしてたら今、活躍中のミュージシャンたちが推奨するCDが10枚ずつ載っていた。トランペットのプレイヤーならトランペットをフィーチャーしたCDだけを10枚推していたので、なるほどなるほど状態になったよ。
で、家の書斎に戻って、ジャズのCDを引っ張り出して聴いてるうちに、自分でも10枚選んで書いてみたくなった。
1、J・R・モンテローズ(ts)「ストレート・アヘッド」これは誰が何と言おうが好き。好きなものは好き。特にこのアルバムの2曲目の「コートにすみれを」の2分46秒から学ぶ歌心は、「指圧の心は母心、押せば命の泉湧く」といった感じかな。音の出だしがブッ、ブッって鳴るのも趣きがあっていいよ。
2、リー・モーガン(tp)「キャンディー」トランペットのワンホーンアルバムとして非の打ち所の無い名盤との、誉れ高き1枚である。しかし、リー・モーガンらしい凡ミスも至る所に散見され、実に人間味溢れた演奏に仕上がっている。録音時、彼はまだ19歳だったのだから、メイバンファ(中国語で仕方ないの意)。
3、カウント・ベイシー「ベイシー・イン・ロンドン」ビッグバンドの愉しみが凝縮されたCD。一家に1枚常備しておいてくださいね。ベイシー乗りをマスターしたあなたは、もう立派なジャズファンです。
4、アルトゥーロ・サンドバル(tp)「アイ・リメンバー・クリフォード」キューバの怪人が吹く、コピーを超えたCD。曲は全てクリフォード・ブラウンからのパクリだけどマジでよく吹けている。凄く巧いし、音色もブリリアント。サンドバルのトランペット教本、最近使ってないけど、そのうち始めるから待っててね。
5、ソニー・クリス(as)「アイル・キャッチ・ザ・サン」渋い、ピアノのシェリー・マンも素敵じゃん。音が軽薄かつ矮小って風説が定着してるソニー・クリスだけど、40歳を過ぎて録音した演奏はウイットに富み、音に迷いが無い。
6、ジョン・コルトレーン(ts)「ブルー・トレイン」神戸市立垂水中学校3年のとき、同じクラスの山口英一君から借りて、レコード針をLPに落とした瞬間にぶっ飛んだ伝説の1枚。コルトレーンに負けじと吹きまくるトランペットがリー・モーガンだったとは!トロンボーンのカーティス・フラーも実力を出し切った。ピアノはケニー・ドリュー、ベースはポール・チェンバース、ドラムスはフィリー・ジョー・ジョーンズ。豪華過ぎてゲップが出るよ。
7、ソニー・ロリンズ(ts)「サキソフォン・コロッサス」昔、良かった頃の「越の寒梅」みたいなもんだな。何回聴いても飽きがこない。フレージングってゆーか、アイデアが傑出していて引き出しが多いよ。歴史的名盤。
8、クリフォード・ブラウン「ザ・ビギニング・アンド・ジ・エンド」6時間後に自動車事故で死んでしまう直前の録音が哀しい。25歳でミュージックシーンから消えた不世出の天才の最期のライブをご堪能あれ。
9、エリック・ミヤシロ(tp)「タイムズ・スクエア・ライブ・アット・STB139」マラドーナ教みたく、エリック教ってのもあるよ。私は目黒のブルースアレイジャパンってライブハウスでご神体に触り、会話もしてるので、当然10選には入る。ここに収録された演奏が今の日本のジャズプレイヤーの最高到達点であるとゆー事実は、その後の歴史が証明することと思う。
10、ペレス・プラード「ペレスプラード楽団」ルンバにジャズを混ぜたのがマンボ。なのでマンボもジャズだと個人的には考えている。曲ってゆーか、メロディーが日本人に親しみやすかったので、昔、ヒットしたんだろう。今、聴いたら逆に新しいんじゃないかって思う。

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