散髪をしに、人形町に行った。その帰りに甘酒横丁にある「柳屋」とゆー、鯛焼の名店に気まぐれで並んでみた。1個だけ食べたくなったのだ。勿論、人気店なので多少の時間がかかることは覚悟の上だ。
でもなー、空気の読めない輩はどこにでもいるもので、私の2人前に並んだ土建屋の社長風のオッサンが、今日のお題の人物だ。
この鯛焼屋は写真右で確認できるかどーかわからないけど、鯛焼を1個ずつ、金型に入れ火の中に突っ込んで焼くやり方なので、1回に5個か6個しかつくれない。すごーく手間がかかる。だから、1人のお客さんが例えば10個欲しいってなると後ろに並んだ人は花びら2回転、待たなくてはいけなくなる。なので、自分の順番が近づくにつれ、否が応でも1人か2人前の人の注文個数が気になる気になる。皆、耳を欹てて前の人の個数を聞き、その結果に一喜一憂せざるを得ない。しばし、行儀よく並び、順番を待つ私であった。
やっと、あと2人と順番が迫った至福のとき、先頭にいた土建屋のオッサンの下品な口から発せられた信じられない言葉に愕然とさせられた。何と、「70個くれよ!」であった。柱に頭を打ち付けられたよーな衝撃! この店で買うならせいぜいマックス15個だろうがぁ~。
みんな待ってるのに、どーゆー神経してるんだよー、糞っ!
みんな待ってるのに、どーゆー神経してるんだよー、糞っ!
それから待つことさらに40分。私の番がやって来た頃には、精も根も尽き果てていた。力なく注文をする。
「1つ…」。小銭入れから140円を仕払い、鯛焼きを受取る。甘酒横丁を去っていく私の後ろ姿に、木枯らしがハラハラと舞った。かもしれない。
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