2010年3月22日月曜日
500話。
お陰さまで500話を閲した。二日酔いの時も、気が乗らない時も、犬が邪魔するときも何となく書いてこれた。「鍵のないDiary」とゆー名前の由来は、私が大学4年間で書き記した同名の日記から採ったものである。そのころはパソコンがなかったので、神保町の「金ペン堂」で調整済みのシェーファーの太字の万年筆でノートに書きなぐった。あれから30年。大きな変化もなく、書いている内容は殆ど同じものだ。人格とか心の部分は、同じ種から育っているのでそれほど違っていない。嬉しいよーな哀しいよーな、天使のよーな悪魔の笑顔、ギンギラギンにさりげなく、状態には裏と表があるねぃ。
今は、松戸の「スターバックス」でコーヒーを飲みながら書いているけど、昔、神保町に「コンボ」とゆー名の伝説のジャズ喫茶があった。伊藤さんってゆー痩せて歯の抜けたオジサンがやってた店で奥さんのよーな女性と彼が、2人で必死にレコードを回していた。選曲がとにかく素晴らしく、何てこの人たちセンスがいーんだろーと、いつも不思議に思っていた。因みに、オジサンが好きなのがピアノのケニー・ドリュー。オバサンが好きなのがテナーサックスのワーデル・グレイ。ここで覚えたジャズに関する知識だけで、私の一般リスナーとしての博識はその後、綻びもせず30年間、充分闘えるレベルを維持している。私にとっての大学は、実は、神保町のジャズ喫茶「コンボ」であった。その店の落書き帳に私が連載していたコラムは極めて水準が高く、絶大な人気を博していた。当時のペンネームはBiggame Iwamoto。多少、ネーミングにゴルゴ13の影響を受けたかもしれない。神田の古本屋街で買ってきた本を手当たり次第に読んでいたのがこの頃で、間違いなく今よりも文章にキレがあった。
伝える。文章で伝える技術とか、味とかを今後とも向上させていかねばならないと思ってはいるものの、日々の多忙さにかまけて、あるいは遊び過ぎが原因でこのブログにも、精彩を欠く表現や、いい加減な記述が多いことは否めない。今後の反省材料ってゆーか、永遠の課題として心の隅に置いておこう。
「鍵のないDiary」。そうそう、昔、ハイファイセットってゆーボーカルのグループがあって、その歌詞にこんなのがあった。「鍵の付いたー、あなーただーけーの、日記に出ーてくるぅー。彼女のー名前をー、私、知りーたいのー。」うん、うん、そこからパクったんだ、このタイトル。書いているうちにいろんなことを想い出す。そんな副産物の、たわわに実った果実を1つ1つもぎ取りながら綴っていく愉しみに感謝しつつ、第500話を終えたい。なお、写真は書斎の天井に吊るした、「涙の粒のミラーボール」。
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