2009年7月15日水曜日

ABCクッキングスタジオ。

なんか、胡散臭いってゆーか、まやかしのよーな商売って気がするんだなー。
今は大きな商業施設のいたるところで見られるよーになった料理教室。ガラス張りの外から眺めた感じでは、エブリワン、皆、楽しそうだ。昼は暇そうな若奥さんが子供連れで、夕方から夜にかけては婚活とおぼしきOLさんたちが料理をつくっている。マニュアルどおりつくれば誰でも出来る料理に一生懸命だ。昔は姑や実の母親が担っていたこの役割を、入会金12600円、12回分のレッスン料54180円を支払うことで、料理教室が代行してくれる。
中には出会いを求めた中年男性の姿も、ちらほら。核家族化や晩婚化の進んだ我が国においては、的を得たこの業態に、とても安いとはいえない授業料を費消することで、ABCクッキングスタジオが商業施設に支払う家賃をエンドユーザーとして援助することに、何の意義があるんだろう?
本当に料理を覚えたいのであれば、外食産業のうちどのカテゴリーでも良いので、週2回程度のアルバイトをすれば現場でプロの技をマスターできるので、わざわざ対価を払って料理を教わることもないのになー、って思う。
ひょっとしてこの人たち、駅前の英会話教室なんかに通う感覚でこの雰囲気を味わいたいが故に、クッキングの真似事をしてるんじゃないかって考えてみた。英語を喋りたい、でも苦手、あんまりガチガチに勉強したくない、とりあえず行ってみようの感覚。料理をつくりたい、でも苦手、ぎゃーぎゃー言われたくない、遊びながら覚えたい、とりあえず行ってみよう。多分そんな感じじゃないのかな?
この業態が10年先も成長を続けていけるのかどーかはわからないけれど、一般大衆に飽きられるまでは、とりあえず存在するのだろうと思う。
でもなー。ガラス越しに見える楽しそうな光景の中に、21世紀の翳りのよーなものが見えてしまうのは、私だけだろうか?

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