東京も灼熱って言ったら大袈裟だけど、かなり暑い。黒ラブのドンキーは今月の12日で満7歳。さっき散歩から帰って、はぁはぁと息遣いが荒い。この犬種はインドには住めないだろう。
インド。行った事がないので、さっぱりわからないけど、インドに生産拠点のある会社に勤める、私のお客様からの伝聞を基に綴ってみる。その人はMさんと言って50代後半。現地でノイローゼ気味になっている同年代の駐在員さんの心のケアを命ぜられ、現地に飛んだ。期間は1ヶ月。Mさん、当初は英語力を活かしてビジネス面でのサポートができればいいぐらいに考えていたらしい。
しかし、現実は違っていた。気温は40度を超え、街中にもコブラや黒蠍が出没し、簡単に人が死ぬのだという。街の暮らしの日常がサバイバルゲームのようであり、食べ物は必ず、辛い。鳥や虫も平気で人を襲ってくる。人間はそこらじゅうにウジャウジャいる。そして活動的すぎるという。闘いのワンダーランド、インド。数日後、都市の喧騒に疲れたMさんは、涼しげな湖畔のリゾートに行きたい旨を伝え、現地駐在員と2人で、湖に出向いた。
湖は少し高地にあった。気温も30度以下で快適。ボートに乗り、オールを漕いで鏡のような水面を静かに進んで行ったらしい。束の間の幸せ。しかし、そのあと、2人を悲劇が襲う。突如、湖の底から大蛇が現れ、洪水のような波が小船を揺らせたのだ。Mさん、「ここはユニバーサルスタジオかーっ!」と、思った以外、記憶が飛んじゃったらしい。てゆーか、そのときのことを、思い出したくないとゆーのが本当のところじゃないのかな。
「その蛇は口に牛をくわえたまま、こちらをジーッと睨んで、何事もなかったかのように湖に消えて行ったんだ」と再び、Mさん。
ほんとかなー?そんな、デカい蛇なんているわけない。そう思った私は、バングラディシュ人のファエサル君に翌日、電話して聞いてみた。答えは、「いるよ、いるいる」。
私がこの先、インドに行くことはないと思う。
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