2009年8月13日木曜日

美輪明宏、愛の讃歌。


お盆の時期には幽霊が出るというけど、美輪さんは幽霊ではなく神だ。今すぐに動画を引っ張り出して、愛の讃歌を聴いてみて欲しい。右肩に三島由紀夫、左肩に寺山修司を携えて歌う美輪さんの芸の力…。これはもう、本家のエディット・ピアフを超えているので、サルコジ大統領もクレームのつけようがないだろう。
蛇足だけれど、個人的には女性ヴォーカルの準決勝に残るのは、マリア・カラス、ビリー・ホリデイ、エディット・ピアフ、美空ひばりの4人だと思っていて、決勝にはマリア・カラスと美空ひばりが勝ち上がり、優勝はマリア・カラス。美輪さんの場合は女性ではないので、審査員奨励賞にしておきますよ。冗談はさておき、1曲をこれほどまでに深く掘り下げて、ノー・サブスティチュード、即ち、他に代わるものが無いほどの芸術に高めた歌唱は、もう神がかり的で、これぞリビングレジェンドだねぃ。音楽の妖精が憑依したのかもな。そういえば、3年ほど前、渋谷のパルコ劇場で、生の美輪さんを至近距離で見たとき、思わず合掌してしまい、数珠を持ってこなかったことを後悔した想い出があるよ。
やっぱり、長年培った芸とゆーものは、圧倒的な存在感を持つ。私も、あーゆーふーに、歌ってみたいなぁー、って思う。一生に一度でいいから。

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