2010年6月21日月曜日

1000兆円。

日銀が発表した資金循環統計の速報によると、国債と国庫短期証券(2009年2月からトレジャリー・ディスカウント・ビルなどをこーゆーふーに呼ぶようになったんだって)と地方の金融負債の残高の合計が1001兆7715億円になり、2008年度より4.8パーセント増えたそうだ。これ、2009年度って、2009年4月から2010年3月末で〆て2ヵ月半経過した今、出てきた数字なんだな。有史以来初の快挙だな。秦の始皇帝もビックリの金額だ。1000兆円突破だよ、全く。クスリヒグチの1327店なんてもんじゃない。桁が違う。
1999年に呼び方が変わってしまったんだけど、1983年4月に証券マンでデビューした私にTBって政府の短期証券の知識を教えてくれたのは慶應大学OBの小池俊夫氏だった。TBは大蔵省証券、外国為替資金証券、食糧証券の3つで、略して蔵券、為券、糧券って覚えろって言われた。これスタートからエンドが60日の短期国債で、当時は5パーセント程度のクーポンがついていたことと、3月末の期越の資金を貸倒引当金に計上できるってメリットがあったので、1日だけのオーバーナイトでこの債券を販売する現先取引ってよくやったよ。私のレコードは1社で90億円。
まあ、今は金利が低いからいいけどってゆーより、絶対に金利を上げられないスキームの中で動いてるので、こんなんじゃ、あと20年以上は金利は横ばいだと思う。住宅ローン保有者には有利な時代だけど、預金者ってゆーか、資産家泣かせってことでもある。ほんの25年ほど前だったら、銀行に置いた1億円で年間500万円の利息を受取って、それで最低限の生活ができてたのにねぇ。
この1000兆円をどうするか?ハイパーインフレを起こしてお金の価値を機械的に下げたり、イッツ・オートマチックにデノミを断行して数字上、借金の総額を減らすとかしか方法がないのよ。
どーするつもりなんでしょーか?

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