2009年10月10日土曜日

大長老。


昔、大巨獣ガッパってのがいたけどなー。今日、講演会で話を聴いて来たのが、大長老アルボムッレ・スマナサーラ。これがまた、スピーカーとしては天下一品だった。生保のセールスやらしたら、もの凄い金額を売ってくるんじゃないかなー。
場所は、銀座の外れの中くらいのホールで700人から800人ぐらいの悩める老若男女が聴きに来ていた。会費は1000円。1991年から日本に定住してるらしいこの先生。スリランカより日本の方が好きになってしまったのかなあ?非常に奥深いシャカの教えに最も忠実とされるスリランカ初期仏教は、シャカの死後100年から200年ぐらいの時期に定着したらしい。北インドから南インド、スリランカ、タイ、ミヤンマーと伝播した、大きな括りでゆーと小乗仏教のカテゴリーに入るこの宗派は、シャカの教えをまとめたパーリ語、ヒンディー語、シンハラ語とインド系の言語で伝わっていったことで、教えのエッセンスが劣化しなかったんだろうと思う。一方、北回りの大乗仏教はパーリ語、ヒンディー語、ネパール語、チベット語
、様々な中国語(ここでの伝言ゲームの誤差が致命的だったと思うよ)、韓国語、日本語と形を変えるに従って、だんだん薄ーい水割りになっていったのかもしれないなー。だからこの大長老が言うには、日本の仏教の各宗派の教義はかなり矛盾していて、イマイチ信頼が置けないらしい。ま、どちらにしても、この人が今やっている活動が評価されるのは100年後なのかもしれないな。ファイト!
ところで、我が国の老若男女の心が病んでいることに対する証左は、こーゆー講演会に来て、質疑応答に手を挙げる質問者たちの元気の無さ、個人的な魅力の乏しさに如実に現れていて、当日、会場で暗い気分になった。みんな後ろ向きだしー。悩みが多いんだろうなあ。勢いも創意工夫も君らには感じられないって。もうちょっと能動的な仏教を体現したいと個人的に思ってるおれには、あんまりミートしなかったとゆーのが結論。
シャカの示した「諸行無常」の意味は、すべての現象は原因によって一時的に組み立てられたもので、常に変化していますってことだし、「因縁」は現象が現れて消えていくシステムであるよとこの大長老がキレイに定義付けをしてくれていて、すごく明確な回答を提示してるのに、講演会で陰気な顔をしてる人達の理解度とゆーか、習熟度の低さには幻滅させられた。なんだか元気が無くなってしまった老人大国日本を象徴してるよーで、この現状には憂慮せざるを得なかったよぅ。若者まで老人臭くなっちゃいけない。てなわけで、講演会に行くよりパーっと飲みに行った方が精神衛生上よろしいってゆー真理を今日は学んだよ。

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