2012年2月11日土曜日

もし僕らの言葉がウイスキーであったなら。

村上春樹のこのエッセイ集に520円だか30円のコストを払った。早速、秋葉原のマクドナルドに入り、1時間強で一気に読み終えてしまった。
「もし僕らの言葉がウイスキーであったなら」。
タイトルに釣られて衝動買いしてしまったものの、正直そこから得られる情報とか、空気感は私の予想を遥かに下回るものだった。仮に、私が20代のサラリーマンだったなら、それなりに納得したり感心したりもできたのだろう。しかし50代の今、私はクレバーかつ意地悪になっており、期待値が大きかったが故に、その反動も大きく「実につまらない文章の羅列につき合わされてしまったなー」って本音が、つい口をついて出てきてしまった。
三島由紀夫とかドストエフスキーとかバルザックが好きな私の、文章を味わう舌は日々進化していて、今回の村上春樹のエッセイ集からは、カップヌードルと同じよーな味わいしか感じることができなかった。そしてこの、おいしくも不味くもないテイストには腹立たしさを禁じ得なかった。
だからといって、私がいいものを書けるとは思っていないのだが、かりそめにもプロの作家が作品として本屋に並べるのなら、もっと捻りやサプライズや気づきが欲しい。
すこぶる残念だ。
当分の間、私が村上春樹の作品を、読むことはないし、ましてや彼の本を買うことはないだろう。間違いありません。

0 件のコメント:

コメントを投稿