2012年9月19日水曜日

University of British Columbia.

この近くには高級住宅街があって、そう遠くない将来、夏の3ヶ月間はここに住んで、この大学に通いたいと思ってるんだけど、その下見を兼ねてキャンパス内を歩いてみた。すると、広大な敷地内を1人で白い杖を持って歩く中国人女子学生の姿が目に入った。白い杖の先にローラーが付いていてスムースに動く仕掛けなのだが、果たして彼女は時間内に教室に辿り着けるのだろうか。他の学生は基本的に知らん振りで、これは不親切なのではなく、彼女の自立のために敢えて助けないのではないかと思うくらいに関知はしないのだ。20歳前後の彼女が今後どのよーに生きていくのか、私は知らない。ヘレン・ケラーのよーに大化けするのかもしれないし、ごく自然に結婚して普通の幸せを手に入れるのかもしれない。思うに、彼女は点字で入試に合格し、単位取得に関しても他の学生より高いプレッシャーの中でストラグルに勝ち抜いていこうとしている。盲目を言い訳に家から一歩も出ないとゆー選択もアリなのに、彼女のチャレンジは至極立派なことで、瞬時に私の胸を打った。国や企業の支援を多少は享受できるのだろうが、基本、盲目が強烈なハンデであることは間違いない。
因みに、私の視力は0.2と0.3である。細かい字は見えないものの、日常生活で困ったことは全くない。見え過ぎなくて丁度いいくらいだ。しかも、頭は平均的でルックスで損をした経験がない。175cmの身長は、ここ北米でも決してチビではない。喧嘩も自分では強いと思っているし、多少の語学力があり、文章もそんなに下手ではない。年齢は52歳になってしまったが、体力に恵まれているばかりか精力にも問題はない。仕事もそれなりにこなしているし、都営八柱霊園に墓地だってある。家もあるし、夢もある。しかも歌が上手い。今、私に足りないのは愛だけかもしれないので、贅沢は言えない。
盲目の彼女を見て、私自身の今後の可能性と展開力に自分自身で期待をしようとゆー思いが高まってきた。猫のアナスタシアを育てるとゆー責任もあるので、毎日の時間のキャリーの中で、自分にできることを1つずつ、自分にしかできない方法で積み重ねていきたい。彼女の後姿から私が学び取ったことはそーゆーことだ。なので、私がUBCに足を運んだことは大成功であったと考えている。以上。

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