気温36度の大宮シビックホール。ジャズのインカレとも言うべき、ヤマノを聴いてきた。灼熱の終戦記念日、愛犬ドンキーが家で待っている関係で、あまり長居はできず以下の5校の演奏を楽しませてもらうに留まった。日本大学リズムソサエティーオーケストラ、慶應大学ライトミュージックソサエティー、日本医科大学ミッドナイトサウンズジャズオーケストラ、立命館大学RUスウィンギンハードジャズアンサンブル、同志社大学ザ・サードハードオーケストラ。私は審査委員長の前田憲男先生ではないので、細かいことは判らないが、素人なりの講評をしてみたいと思う。
先ずは日大。日大と明大は2バンドずつ出ていたので相変わらずレベルは高いのだが、今回のリズムソサエティーに関しては、正直、つまらない演奏であった。トランペットのソロを吹いた女の子が何を表現したかったのか、未だに理解できない。イマイチじゃなくてイマサンぐらいの印象。
次、慶應。いま流行のマリア・シュナイダーのスコアなのかな(間違ってたらゴメンネ)?ま、組曲なので極めて吹奏楽的になってしまうんだけど、なんだか全編メゾフォルテのよーな演奏であった。慶應のライトに関しても、凋落の傾向は否めないのかなぁ。なんか、嫌い(実は今回、国立音大に次いで第2位だった!)。
で、日本医大。ここは毎年無難にまとめてくる学校だけど、例年、「虎(他校から助っ人で借りてくる学生)」が多いような気がする。洗練はされてるんだけど、ダイナミクスにやや難ってとこかな。ちょっと、気取ってる。
さて、立ちゃん。この学校は今回、2曲目に「サテンドール」を演奏した。例年、古いものをよくやる学校だ。進歩が無いって言えばそれまでだけど、21世紀の今となっては、すこぶる貴重な存在だと思う。でも、絶対、上位にはこない。
最後に、同やん。ここは、私の中学校時代の先輩、森郁三氏が昔、所属していたことで個人的にも注目している学校だけど、今回のステージが涙、涙。涙がチョチョ切れるくらいの名演だった。10年に1回あるかないかぐらいのスーパーなステージだった。伝統とゆーのか、練習量とゆーのか、貫禄、風格とゆーのが、他校より頭3つぐらい抜きん出たパフォーマンスであった。全パートが素晴らしいんだけど、リーダーのアルトサックスは、今後、日本のジャズシーンを変えるぐらいの偉業を成し遂げそうな逸材じゃないのかな?あとで、名前調べとこーっと(実際に、最優秀ソリスト賞を貰った)。ドラムス、ギター、ベース、ピアノ。うんうん。演奏がスタートしてから一番苦しい12分経過時点におけるトランペットセクションの一糸乱れぬパッセージ等、例を挙げればキリがなくなる。とにかく、このワンステージを観ただけで、完全に元はとれたってことだな。
たぶん、同志社が優勝したんじゃないのかな(驚いたことに、全体の3位であった。何でなの…)?
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