2010年11月14日日曜日
和式便器の効用。
日本人が和式便器を、使わなくなってから久しい。
私も、小学校6年生のとき、神戸の高台にある公団住宅に家族で引っ越して以来、洋式便器のお世話になっている。最初は便座を上げて、じかに座ってしまったり、レントゲン車の中に入ってするよーに、顎を乗せて給水タンクを抱きかかえたまま、用を足してしまったこともあった。
そんなこんなで、我が国に洋式便器が定着し、和式は隅に追いやられることとなった。
しかしながら、この和式こそが、日本人の足腰を鍛え、適度な緊張感とともに、下半身の柔軟性に寄与し、結果的に我が国に長寿をもたらしたとは言えないだろうか?
岡山県美作市にある父の隠居先に10月に行ってみてわかったのだけれど、昔の農家のトイレは大抵、家の外にあり、汲み取り式の、和式の便所であった。そこに行くまでに、老若男女を問わず、暑さ寒さ臭さに耐え、夜は勇気を出してそこまで行き、股関節を開き、膝を曲げ、クソをした。そこには今の洋式のよーな、手軽さは無かった。用を足すとゆー明確な目的を持って、そこまで行き、目的を達した後は、速やかにその場所を後にするとゆー潔さも同時に身につけたのだ。
あれから、幾年月。洋式トイレは進化を遂げ、便器の色もバリエーションに富み、便座は暖かく、ビデとかウォシュレットとかが付いていて、何が何だか判らなくなってきた。これでいいのか、君ら便器たち!君らには節操があるのか?矜持と諦観の意味が解るか?わかんないよなー。
ま、どーでもいい話を引っ張っても仕方ないので、またねー。書いていて飽きてきたわ。
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