2011年2月13日日曜日

デフレの正体。

今からサウナに行って、「デフレの正体」って名著について書くわ。(中断)
ごめん、サウナで爆睡してしまって、90ページまでしか読んでないんだわぁー。(中断)
あへあへ、やっと読み終わったよ。藻谷浩介とゆー日本政策投資銀行の参事役が書いた本だ。年齢46歳で、現在もそのポストなら行内ではあまり出世できないオッサンなのかなって思ったけど、その理論は客観的、定量的、具体的であり大変参考になった。マルサスの人口論なんかも当然読んでるんだろうなぁ。
で、その内容を。まず、日本の経済学者や評論家の個別の能力差はピンキリで、無定見が定見としてメディアで間違って一人歩きをする傾向にあるので、読者は思い込みを止め、観察力を持ちましょうと提案している。それに、100年に1度の不況とゆーよりは、2000年に1度の大変革期が来ていることに、皆が気付かないってことの指摘には賛成だ。1995年をピークに生産年齢人口が我が国で、初の減少に転じたとゆー事実を私が知ったのは今から10年以上も前のことだが、この年の4月に円が最高値を付けたことで、1995年が日本の1番華やかなりしステージだった証左だと個人的には考えている。偶然にもこの3ヶ月前に私の地元、神戸で大震災があり、1つの時代の終わりを告げられたよーな気がして記憶に鮮明なのよ。ま、それはそれとして、2000年に1度の、現役世代の減少、そこに起因するGDPのジリ貧は最早どうしようもないことなので、現在、声高に中国にGDPで抜かれたってことをアナウンスするマスコミの愚かさには辟易してるけどね。だって、人の数が違うじゃん。但し、人の数だけが全てではない具体例を、本書ではスイスやシンガポールのケースを挙げて著者は説明しているが、その論は極めて正しい。
貿易収支の対日黒字国としてはスイス、イタリア、フランスの3国が解り易いが、銀座や丸の内や南青山のブランドショップの看板を見るだけで合点がいく。要はブランド力とゆーまやかしにお金を乗っけてローテク販売をすれば貿易収支を稼げるわけだ。なので日本の生きる道としては、中国に人気の資生堂のよーなブランドを日本企業が幾つ創出できるかってことにかかっているよね。
あと、国内景気の矛盾点とゆーか、世間の勘違いを青森、東京、愛知、沖縄の例を使って検証していて、納得したよ。そして、どの道、我が国の不動産は値下がりしていくものと思われる。
アダム・スミス的な持続的成長が日本に必要がなのかどーかは判らないけれど、ジリ貧を防ぐ作戦としては主婦の社会進出(週1回、5時間のアルバイトでも可)を勧めている。実は主婦が働いてないのは現在の日本だけで、その労働力から得られた利潤で個人消費が活性化するのであり、資産家が抱え込んだ個人金融資産や移民の受入れからくるサイドエフェクトには限界があるってことを指摘している。
ともあれ、経済を動かしているのは、景気の波ではなくて人口の波、つまり生産年齢人口=現役世代の数の増減だとゆーのが、この本の要旨でございました。チャンチャン。

0 件のコメント:

コメントを投稿