家から30秒で松戸神社に着く。そこに隣接しているのが「宮前湯」とゆー名の銭湯だ。420円。家で湯舟に水を貯め、ガスをガンガン炊いて熱い風呂に入る場合のコストは幾らぐらいなんだろうか?当然、420円もしないよね。
土曜日の空いた時間、しかも夜10時30分まで営業している利便性を考慮に入れると、ちょっと行ってみようかとゆー気になった。
タオル1枚を持って玄関を出る。シャンプーと石鹸は現地調達だ。
例によって、富士山の絵を仰ぎ見る湯舟は紫色の湯をなみなみと湛え、家の風呂には無い開放感が得られた。壁面のプラスチック板には紫色の字で「今日はラベンダーの湯です」と書いてあった。ラベンダーとゆーと富良野、富良野とゆーと倉本總だが、倉本總とゆーと何にも浮かんでこないのが不思議だ。
420円の元を取るために、頭を2回洗い、身体を3回洗った。なので、湯舟に5回は浸かって、大満足と言ってもいいくらいだ。
最近は温泉に宿泊することはなくなったが、バブルの頃や登山を必死に頑張っていたころは、毎週、いろんな湯に身体を沈めていた。その都度、自然に体温が上がり、代謝がオートマチックに良くなっていたので、私自身、メンタル的にもパーっと明るかったように思う。
大きな湯舟に浸かって、身体を温めることの効用を、もっと見直すべきではないのか?
日本が元気だった頃(40年前を想定してね!)、殆んどの家に風呂が無かった。都市部では特に、銭湯を日常的に利用していたように思う。1日の終わりに熱い湯に浸かる老若男女…。そこには屈託の無い笑顔があったのではあるまいか。決してキャッシュリッチではなかったものの、先行きに対する漠然としたドリームが、ほぼ全員にあった。
体温を上げると心が元気になる。やはり、シャワーよりも浴槽、浴槽よりも倉本總、じゃなく湯舟だ。
土曜の夜は「宮前湯」。習慣化してみるのも、悪くないだろう。
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