浅香工業とゆー会社で作っている金象印のショベルを買った。家庭用のそれで、土に入る部分が縦21cm、横16cmなので非常にコンパクトだ。写真のよーに先が尖がっているものをショベルと呼び、先が平らで四角い形のものがスコップだと言う。なので、私の買ったものはショベルだ。
この、ショベルは当初は庭の作業で使うのだけれど、あと何年かして愛犬が崩御(天皇か!)したときに、八柱霊園の桜の木の手前に埋めてあげようと思っているので、将来、そうなったときに威力を発揮するだろう。凄く便利なこのショベル、値段も1980円とリーズナブルだ。金色に見える特殊塗料を塗ってるから、何となく華やかで好きだ。いい買物をしたと思っている。
ところで、イソップの寓話に「金の斧」とゆーのがあったけど、今日は暇なので、そのお話を弄くってみよう。
昔、それはそれは真面目な木こりがおりました。ある日、その木こりは川べりで作業をしていて、誤って斧を川に落としてしまいました。
途方にくれる木こり。そこに、エルメス神が現れます。
「どうしたんだい?」。
「はい、女神様、斧を川に落としてしまいました。Oh Noって感じです」。
「そうか、それなら、探してきてあげよう」。
そう言ってエルメス神は川に飛び込みました。そして、数分後。
「これかい?この斧かい?」。
「いいえ、女神様、それは金の斧です。私が落としたのは鉄の斧です」。
「えーっ、また川に入るの厭だしぃー、これにしときなさいよ」。
「いいえ、私の斧は、父からの形見分けの鉄の斧です。鍛冶屋だった祖父が昼となく夜となく、叩いて叩いて叩き上げた鉄でできているのです。そんな金の斧は欲しくありません」。
エルメス神は顔を曇らせましたが、意を決して再び、川に入ります。
1時間後。フラフラになったエルメス神が戻って来ました。
「いくら探しても見つからないんだよ、アンタ、この銀の斧で手を打たないかい?」。
「いいえ、我が家に伝わるあの鉄の斧でなければなりません」。
「ホントに、融通の利かない木こりだねぇ!アンタにはバランス感覚ってものがあるのかい?社会性ってゆーか、協調性ってゆーかそーゆーものが欠けてるんだよ、全く!」。
「女神様、お言葉を返すようですが、私に社会性とか協調性があったとしたら、木こりなんてやらずに、街で惣菜屋でもやってますよ!」。
「うるさいよっ!元はと言えば、アンタが川に斧を落としたのがいけないんだろっ!そんなに大事な道具を無くしてしまうってこと自体、プロとして失格なんだよっ!」。
そう言い残して、エルメス神は消えてしまいました。
翌日、木こりは手元に残った金の斧と銀の斧を持って街に出掛けました。街外れの骨董屋は、その斧を法外な値段で買い取ってくれました。
突然、金が手に入ると、人はそれを使いたくなります。彼の場合も例外ではなく、鉄の斧を買おうと思い、街の中心にある鍛冶屋に行ったのですが、気に入ったものが見つかりません。諦めて店を出たとき、ふと、売春宿の看板が目に入ります。
「まいったなぁ」。
結局、木こりはそこに10日間滞在し、所持金も無くなったので、山に帰りました。
めでたしめでたし(この話に教訓はありません)。
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