私が社会人になって初めて仕えた直属の上司が亡くなった。享年65歳。急性心筋梗塞であった。
先ほど、私のケータイに奥様から連絡が入り、その事実を知った。
「主人は、あなたのことが好きでしたのよ」と泪ながらにお話いただいた。今は「みずほ証券」と名前は変わっているが、当時の新日本証券新宿支店には豊富な人材が揃っていた。
上司の名前は小池俊夫氏。慶應義塾大学商学部OBの切れ者であった。新入社員当時22歳だった私を36歳の彼が叱る。私は若かったので当然反発する。手間のかかる部下であったことは間違いない。遅刻の常習犯で、女性関係も派手であった私に営業のイロハから日経新聞の読み方、為替に対する考え方、バランスシートの見方、クレーム処理の仕方等々を懇切丁寧に教えてくれた。酒代、デート代と称して3万円とか5万円単位の現金を複数回、ちょうだいしたことを昨日のことのように覚えている。
ホテルオークラで挙行した私の華燭の典にも、喜んでご出席いただいた。
偶然にも、終の棲家が同じ松戸であり、余りにも親しかったため、つい最近も近所でお見かけしたときに私が急いでいた関係で声をかけなかったことが悔やまれる。そのときはご夫婦で仲睦まじく会話が弾んでいる感じだったので、私が気を利かせてスルーしたのかもしれない。
6日(火)が通夜とのこと、かつての部下たちが多く集まる。酒席があっても粗相のないようにしたいと思っている。
さようなら。
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