2012年3月12日月曜日

荒木町。

どうゆう心境からか、四谷三丁目近辺に行きたくなり荒木町の飲食街の居酒屋に吸い込まれるよーに入ってしまった。ここはかつての花街で、寂れたとはいえ、いろ街としての渋さが至る所に散見される面白い遊び場だと思っている。
今日は流しの「しんちゃん」に2000円を渡して5曲ほどやってもらった。
彼は「鶴岡正義と東京ロマンチカ」の曲を中心に、小ぶりのギターに軽めの声を乗せて私の横で歌った。
私も、そのうちの3曲ほどは知っていたので、隣で声を出すと彼の表情がみるみるうちに変わっていくのに気がついた。
「お客さん、上手いよ」。後で言われた一言である。
確かに、鶴岡正義は、私が幼稚園か小学校低学年のときにテレビに出ずっぱりの売れっ子で、母方の祖母(上本ふさ)に褒めてもらうため、子供だった私が、彼らの歌をテレビに合わせて練習していた時期があった。
祖母は、私が歌うといつも上機嫌になり、近所のお好み焼き屋でモダン焼きかトコロテンをご馳走してくれるのだった。
東京の懐かしい花街が、美味しい日本酒とともに祖母の記憶を甦らせてくれたことに、感謝をしたい。たまに、日本酒でまどろむのも一興だ。お店の名前は「花見や」。
また行ってみたい。

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