2010年12月11日土曜日

資本主義とゆーネズミ講。

物価の優等生と言われて久しい鶏卵が値上がりしてきている。なるほど、100円ショップで8個入りのパッケージが消え6個入りもしくは4個入りが幅を利かせるよーになった。理由は簡単で政策的に減産させるスキーム下で起こった100年ぶりの猛暑がこの年末の価格上昇に追い討ちをかけた格好だ。真夏に夥しい数の鶏が死んだとゆー事実が今頃になって周知の事実となっている。
個別の事案については簡単な、経済ってモンスターは、ことマクロとなると多くの有識者が正反対の手を打ってしまうほどに、厄介な存在だ。
昨日、ちら見した「米国長期金利上昇」のミニ情報は実は大変重要なニュースで、場合によっては米国経済、終わりの始まりと言うべきものだと私は思う。(ちょっとトイレ行ってくる。大きい方です)
アクチュアリー、短期金利ってFRBとか日銀が人為的に決めて、コントロールできるものなんだな。しかし、長期金利は実需なので、需給関係によってのみ成立する性質のものであるから、バーナンキ議長が口先介入しても無理だってことは明白だ。債券とゆーオバケ市場を米国一国が管理できるほど事態は甘くない。
そもそも、長期金利の上昇ってゆーのは、指標銘柄の信認性が薄れて、換金したいってニーズが発生するところから始まる。100円で償還を迎えるものを、それまで待つメリットがないから96円で叩き売るってことだな。だから利率が2.8パーセントの債券が残存期間にもよるけど3.2パーセントの利回りになってしまうわけだ。そうすると今度新しく発行する債券がよっぽど顔のいいものでない限りは、同じ期間なら3.4パーセントで市場に出てくる。そうしたら、利率2.8パーセントの債券を100円で買った人たちは3.4パーセントの新発債のほうが好きって思っちゃうでしょう。
それもこれも、これまでに刷って刷って刷りまくったペーパーマネーに対する一般大衆の不信任が鎌首をもたげてきているからなんだと思う。このドル紙幣、大丈夫なんだろうか?この財務省証券持っててもいいの?なので、金の値段が史上最高値をつけてしまうわけだ。金は紙っぺらではないので大量生産できないからねー。あと、紙の世界だけど、今は通貨スワップとか、為替や株式指標の先物・オプションなどのデリバティブが花盛りで、ギリシャなんてゴールドマンサックスに国ごと騙されてるからねー。オナシスみたいな逸材がいれば、そんなふーにはならなかったろうに。ま、とにかく、お金を刷りすぎた責めで史上最高の金余りが継続してるから、金融派生商品は当然多く、マーケットの撹乱要因になっていることも事実である。
アメリカ一国でゆーと、ベン・バーナンキ議長の得意分野であるハイパーインフレが示現してしまう可能性がでてきたってことだな。
資本主義とゆー名のねずみ講も、今やシステム障害ってゆーか、制度疲労を起こしていることは確かなので、これから先、いろんな問題が出て来るんだと思う。人類の英知で切り抜ける他はなさそうだ。

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