2010年3月19日金曜日

金精様とバームクーヘン。


三連休なので東北の湯治宿に行きたいなーと思っていたら、ふと、金精様のことを想い出した。東北の北部の温泉に行くと農民の湯治宿の鄙びた風情を楽しむことができる。湯船の傍らに巨大なバームクーヘンに似た木彫りの男根が置いてあったりするのだ。特にお婆さんたちは金精様と呼ばれるこの巨大な男根を抱いて湯船に浸かっていたりで、そばに居た私のほうが赤面してしまうことが多々あった。大抵は、混浴なので、至近距離でそーゆーシチュエーションに遭遇するわけだ。何とも大らかな風俗ってゆーか習俗ではないか!写真はタイにあるどこかの寺院の金精様で、これはカラフル過ぎて趣きがないなーって思う。エロい。
で、話はガラーっと変わって、バームクーヘンの話になる。私は神戸出身なので、ユーハイムの小ぶりなバームクーヘンが好きなのだが、最近は日本橋とか銀座のデパートで巨大なバームクーヘンを売っていて、行列ができていたり、予約販売をしていたりと、もの凄い売り上げが立っているだろうと想定できる光景をよーく目にする。何で、みんな並ぶの?買うの?って不思議な気がするのと同時に、列に並ぶ人たちの笑みの中に新興宗教的なサムシングを感じてしまうことが多い。底の広い大きな紙袋に、巨大なバームクーヘンを入れて持ち帰るオバサンたちの姿と、湯船に浸かり金精様を抱えるオバアサンたちの姿は私の中で完全にオーバーラップしているし、その表情はほぼ一致している。
いつまで続くのか、このバームクーヘン狂想曲。大きなバームクーヘンを大枚はたいて買うよりも、小さいやつでいいじゃないか!大きければそれでいいのか?口に入る時の大きさは同じだろ。原点に戻れよ。
巨大なバームクーヘンを買ったことも食べたこともない私の口に、それが入ることはないだろう。そういえば駅で売っている小さい鯛焼きをまだ、1匹も食べていない。
ルールを無視したり、奇を衒ったりすることは別に嫌いではないのだが、私に斬新さを受け入れる度量がないため、それらを認めたくない、ただそれだけの話に付き合ってもらってありがとう、ねー。

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