2011年1月6日木曜日

誇り。

私の献血カードの裏に、「献血回数20回」との記載がある。400ccを20回だから都合8リットルの血液を日本赤十字社に献上したことになる。1年間に抜いてよい血液の分量と採取する時間の間隔が日本赤十字社で予め決められているので、20回の献血に至る道のりは約6年を閲する。当初、偽善的な社会貢献の一環として始めた献血も、少しは世の中の役に立っているんじゃないかとゆー自負らしきものが、最近は出てきた。誰か知らない人のために、今の自分ができること…。たくさんあるようでいて、実はそんなには多くない。
高校生2年生の頃、苦い想い出がある。同じ学校の悪ガキたちと神戸の三宮をつるんで歩いたあと、リーダー格の村上クンが「たまには、ええことせなあかん」と言って、献血ルームとおぼしき看板を見てみんなで入ることに決定。結果、7人か8人のメンバーの内、1人を除いた全員が献血をした。そのとき、「おれ、痛いのイヤやねん」と頑なに拒否した1人が、何を隠そう私だったのだ。当時から協調性が無く、周りに説得されても自分の主張を曲げなかった私は、帰路、気まずい思いから電車の中で1人シラーっとしていた。
そーいった反省を踏まえて、中年になった今、1回1回、当時の罪滅ぼしのよーな気分で献血センターに足を運び、20回の献血を積み上げてしまったとゆーのが本当のところだ。調子に乗って、今は、ドナー登録をするに至っている。これは、私と同じタイプの骨髄液を持つ患者さんやその家族からの要請があればそれに応じ、1泊2日の入院を伴う骨髄液の提供を義務付けられることに同意している。結構、勇気ってゆーか、覚悟がいるよ、これって。
そーゆー面で、過去を悔い改めて善行をしようとゆー心持ちって、自分で言うのもなんだけど、尊いと思っている。
少しは誇って、いいよね?

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